2014年新年お祝い申し上げます

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昨年を振返り…
私にとって今までで最も早い一年間であったと感じました。その理由はわかりません。特別忙しくばたばたとしていた訳ではありませんし、大きなイベントや事件があった訳ではありません。それよりも私は何もしなかった一年ではないかと考えています。
現在の事業を展開し始めて10年が経ちます。当初、私は周りの反対を押切今の事業を展開すべく単身で東京へ進出しました。事業展開の大きな伝手があった訳でもなく、成功する確実たる根拠もなく、しかも資金もなく東京へ進出したのです。私の会社は創立から20年が過ぎていますが、当初の事業に行き詰まりを感じていた私は今の事業を是が非でも成功させなければならなかったのです。しかしその成功の鍵は東京にあると考えていたのです。東京で成功しないものは、関西でも駄目になるだろうと考えていた私は、何が何でも東京で成功する必要があったのです。
そんな時から10年が経ち、事業も軌道に乗り、今まで先陣を切って走ってきた私が昨年は何もしなくても会社が導かれる方向へ動けるようになったのです。もちろん馴れない管理職をさせられ四苦八苦している女性たちもいます。しかし、この人たちは私が指示するのではなく、自ら考え行動し実績を残してくれました。この力は、一時的な力ではなく、我が社の大きな戦力ととして備わった事は間違いありません。ですから、私は一年間その姿だけを見ているだけでよくなり、他に考える時間が多くなり、更に次の進むべく道や私がやりたい事を考えさせてくれました。これからの事業の展開について考え、これからの自分自身の事を考え、そして行動する事により、足りないくらいの時間を過ごす事ができた 一年だったのです。私にとって最も早く感じた一年は、最も幸せな一年であったのかもしれません。
今年の目標…
一昨年前の年頭で私は2年間のテーマとして「動く」という言葉を掲げました。まだまだ社会も経済も政治もトンネルの出口が見つからないままの迷走状態が続く中、私たちはどんどん動いていこうと決めたのです。「動く」事で自らのポジションを自ら創る事ができ、自らの未来を自ら創る事を挑戦したかったのです。もちろん「動く」事でのリスクも考えました。おそらくいろんな問題も起こってくるだろう事も予測していました。そこである言葉にであったのです。その言葉は中国の友人から教えてもらったのです。
私の座右の銘でもある「創造」という言葉について話をしていた時です。「創造」にたどり着く為にはまず「発想」が必要となる。そしてその次に「智慧」が必要となり、それを乗り越える事で「創造」にたどり着けると中国の教えにはあるというのです。「智慧」とはある意味「修行」とも言える言葉です。創造に達するまでにはいろんな試練を乗り越え、耐え忍ぶ時期が必ずあるということです。それであれば、自ら「動く」事で試練を乗り越えていかなければいけないのではないかと言う自問自答の答えがこの2年間のテーマだったのです。そして次は耐え忍ぶ事です。動きを停めるのではなく、今の動きの中で善し悪しの判断をしっかりと行い改善していく動きが必要としているのです。良きものは奢らず更なる成長の道標を建て、悪しきものは謙虚に認め改善していく、それが必要なのです。今年は「智慧」の第二章 耐え忍ぶ一年間にしていきたいと考えています。
2014年 テーマ?は「静」
「智慧」を進めるにあたり、耐え忍ぶ修行をする為にしなければいけない事は「奢らず」「謙虚」に物事をしっかりと見つめる事であると考えています。物事をしっかりと見る為に修行僧であれば「雑念を捨てる」となるのでしょう。私も同様に「静」に物事をしっかりと見ていこうと考えています。まずはしっかりと見て、善し悪しをしっかりと判断する為の環境をつくる為にこのテーマを持ちました。もちろん判断ができれば行動に移す訳ですが、善悪両方に平均した動きが出来る事を考えて行きたいと思っています。悪いものを切るだけの判断、逆に良いものだけを残すだけの判断ではなく、物事には必ず両面があるので両面を活かす事が出来る判断をしていきたいと考えています。
悪いものを切り捨てる事は簡単です、しかし本当にそれでいいのでしょうか。私は今年はその考え方はしないつもりなのです。古い車をスクラップすると言いますが、これはただ捨てる事ではありません。再生させる事です。例えが悪いかも知れませんが、人ではなく人の行動の悪しき点は少しの言葉や心配りで良き点に変わる事が多くあるはずであると私は考えています。悪いから切り捨てるだけではなく、悪い点も利用していく事ができなければ私は「創造」に達する事はできないと考えているのです。
その判断行動が出来るように今年のテーマは「静」という言葉をを選びました。
今年一年、皆様にとって幸せな一年になりますように祈念し、また私をどうぞよろしくお願い致します。