息子たちの話が多くなって申し訳ありません。こんな記事をもらいました。 彼らは昨年秋の新人戦の時に大きな屈辱を味わいました。クラブ活動の最上級生となり挑む新人戦に彼の学校は2連覇を果たしていました。 そして彼らは史上初の3連覇を目指して新人戦へと立ち向かいました。初戦の相手はまずまずの強敵ではありましたが、個人のレベルでは圧倒的に彼らのチームは上回っていたと思います。 しかし、結果は0-3の敗戦でした。まさかの事態に、監督はじめ選手はなぜ?という気持ちでいっぱいのようでした。 なぜこんなチームに負けたのか?俺たちの方がどう見ても強いはずだ! と思っていたに違いありません。 まさしくそれは彼らの傲りでしかありませんでした。 その試合を見ていた私は先発した息子に対し、試合終了後少し厳しい口調で話をしました。 「君たちは野球をなめてる」 「野球とはもっと緻密で繊細なスポーツであり、一人の力や技術だけで相手を押さえつけることは難しい、だから真剣にあらゆる練習をチームとしてこなし、チームの力にしなければ勝つことはできない」ことを伝えました。 その後、彼らは厳しいだけではなく、楽しみながら強くなることを、自分たちで見つけようとして行ったのでしょう。 どうすれば強くなれるのか? 誰が何をすればいいのか? どんな練習をすれば上手くなれるのか?監督の采配よりも、自分たちで試合の流れを作れるようにするには何をすべきなのか? いろいろな質問を自分たちに投げかけ、懸命に自分たちと向き合い、自分たちを磨いていったのだと思います。 何よりも、自分だけではなく、仲間を大切に考え、高め合う心を持っていたことを私は本当に嬉しく思いました。高め合うことにより、自分自身より上手くなる人もいるかもしれません。 それでも、いいんです。自分より上手くなる人がいれば、またその人を追い越そうと努力をする。 そうすることで人の集まりは強く、大きくなるのです。相手を受け止め、互いに成長することができた彼らに私は早慶の念を覚えました。